婦人服サイズ表示の豆知識

ここでは、婦人服のサイズについての豆知識をご紹介します。

1.洋服に表示されたサイズは、洋服そのものの寸法ではありません。

これは最も基本的な問題です。

洋服に表示されたサイズは、洋服そのものの寸法ではなく、一般的には 「ヌード寸法」 と呼ばれるもので、その洋服を着用する人間の身体のサイズを表示しています。

例えば、スカートのサイズ表示に 「W 63」 とある場合には、スカートそのもののウェスト部分の寸法が 63センチということではなく、ウェスト 63センチの方が、無理なく着用できるゆとりを考慮して作られているということです。

2.JIS サイズ表示は、「5, 7, 9, 11, 13 ……」という表示を基本にしています 。

JIS サイズで最も一般的にみられる表示は、「9AR」で、いわゆる「9号サイズ」と呼ばれるものです。基本的には、この数字が小さいほど小さなサイズ、大きいほど大きなサイズということになります。

この表示の、「A」というのは体型を表し、日本人の体型で最も多く出現する、つまり、標準的な体型を表しています。

そして、「R」というのは身長を表し、「R」は Regular(普通)の略で、身長 158cm を表しています。

つまり、「9AR」というのは、もっとも標準的な体型の成人女性に合うサイズの洋服という意味です。詳しくは、以下の表の通りです。

体型の区分

A 体型 日本人成人女子の身長を、142cm, 150cm, 158cm, 166cm に区分し、さらにバストを 74~92cm を 3cm 間隔、92~104cm を 4cm間隔で区分したとき、それぞれの身長とバストの組み合わせに置いて、最も出現率の高くなるヒップのサイズで示される人の体型。
Y 体型 A 体型よりヒップが 4cm 小さい人の体型。
AB 体型 A 体型よりヒップが 4cm 大きい。ただし、バストは 124cm までとする。
B 体型 A 体型よりヒップが 8cm 大きい。

身長の区分

R 158cm Regular (普通)の略
P 150cm Petite(小さい)の略
PP 142cm 上記のPを重ねて用いたもの
T 166cm Tall(長身)の略
【例】各表示の元になった体型
(単位 cm)
身長 バスト ヒップ
9AR 158 83 91
11AR 158 86 93
13AR 158 89 95
9YR 158 83 87
9ABR 158 83 95
9AP 150 83 89
9AT 166 83 93

ご覧のように、末尾のアルファベットが同じなら、数字の大きい方がふくよかな人向けになります。

3.バスト、ウェスト、ヒップのサイズによる表示

ブラウス、シャツなどは、バストのサイズで、スカート、パンツなどは、ウェストとヒップのサイズで表示されていることがあります。

このサイズは、最初にご説明したとおり、洋服そのものの寸法ではなく、着用する人のサイズを表しています。

4.S, M, L 表示

S, M, Lのサイズ表示の目安は、以下のようになっています。基準となるサイズは、バスト 83cm、ヒップ 91cm、 身長 158cm、ウェスト 67cm。

(単位 cm)
S M L LL EL, 3L
バスト 72~80 79~87 86~94 93~101 100~108
ヒップ 82~90 87~95 92~100 97~105 102~110
ウェスト 58~64 64~70 69~77 77~85 85~93

5.JIS 以外のサイズ表示

JIS 以外の規格でサイズ表示されている製品があります。おおよその目安となる対応表は、以下の通りです。それぞれの規格が厳密にイコールになるわけではありませんので、ご注意ください。

日本 7 9 11 13 15 17 19 21 23
アメリカ XS S M L XL
4 6 8 10 12 14 16 18 20
イギリス 8 10 12 14 16 18 20 22 24
ヨーロッパ 36 38 40 42 44 46 48
全日本婦人子供服工業組合連合会
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